実務者研修
2022.3.29

実務者研修を受けるタイミングはいつ?取得までの時間や注意点を説明 

実務者研修を受けるタイミングはいつ?取得までの時間や注意点を説明 

目次

介護福祉士になりたいなら実務者研修の取得が必須ですが、いつ頃から受けるのが一番良いのか悩んでしまいませんか? 

 結論からお伝えすると、介護福祉士の試験に間に合わせたいなら、無資格の場合は5月、初任者研修を所有している場合は9月には実務者研修の受講を開始しましょう。 

 今回は、実務者研修を受けるタイミングや、早めに受けると得られるメリットについて解説していきます。 

 ほかにも実務者研修にかかる時間や受講する際に注意すべき点など、実務者研修の受講をお考えの方に役立つ情報も合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。 

実務者研修を受けるベストなタイミング 

 実務者研修はできるだけ早いタイミングで受けたほうが、得られるメリットが多くなります。 

 介護福祉士国家試験の受験を考えているなら、実務者研修は12月末までに修了するのが望ましいでしょう。 

 実務者研修を受けるベストなタイミングを、初任者研修の資格を持っている場合と、持っていない場合に分けて、それぞれ解説していきます。 

初任者研修の資格を持っていない場合 

初任者研修の資格を持っていない場合は、5月頃が実務者研修を受けるベストなタイミングです。 

 実務者研修修了までに半年くらい時間を要するため、12月末までに間に合わせるためには、遅くても6月から実務者研修を受ける必要があります。 

 しかし半年のあいだには、体調不良や仕事が休めない可能性もあるので、実務者研修のスクーリングに必ず出席できるとは限りません。 

 もしスクーリングに行けなかった場合は、別の日に振替となり、修了の予定が延びてしまいます。 

 不測の事態に備えて、1ヶ月くらいは余裕をもって実務者研修を受けましょう。 

初任者研修の資格を所有している場合 

初任者研修の資格を所有しているなら、9月頃が実務者研修を受けるベストなタイミングです。 

初任者研修修了者は2ヶ月ほどで実務者研修が修了するので、遅くても10月には実務者研修を受けなければ、12月末に間に合いません。 

また実務者研修は課題提出もあるので、自宅学習の時間確保も必要です。 

初任者研修の有無に関わらず、余裕をもって実務者研修を受けましょう。 

実務者研修を早めに受ける3つのメリット 

実務者研修を早く受けると、スケジュールに余裕ができるだけでなく、3つのメリットが得られます。 

  • 介護福祉士の受験申し込み時の手間が省ける 
  • 介護福祉士の試験対策ができる 
  • 実務者研修の資格手当で給料が増える 

 

ひとつずつ詳しく解説していきます。 

介護福祉士の受験申し込み時の手間が省ける 

もし受験を申し込む段階で実務者研修が終わっていない場合は、「実務者研修修了見込証明書」を提出します。 

見込みで介護福祉士の受験申し込みをすると、実務者研修を修了後、4月初めまでに「実務者研修修了証明書」を試験センターに送らなければなりません。 

つまり試験前と試験後に2回証明書を送ることになり、手続きの手間が増えてしまいます。 

対して12月末までに実務者研修を修了していれば、「実務者研修修了証明書」を送るだけで済みます。 

実務者研修は早めに受けて、余計な手続きを減らしましょう。 

介護福祉士の試験対策ができる 

実務者研修を受けるタイミングが早ければ早いほど、介護福祉士の勉強時間を多く確保できます。 

12月末までに実務者研修を終わらせても、1月には介護福祉士の試験があるので、ほとんど勉強ができないまま試験にのぞむことになります。 

1〜2ヶ月くらいは早めに実務者研修を終えて、介護福祉士の試験対策に集中できる期間を用意しましょう。 

実務者研修の資格手当で給料が増える 

実務者研修を取得すれば資格手当が上がるので、早く取得すれば収入が増えます。 

介護の仕事を続けていくのであれば、いずれ実務者研修が必要になってくるので、ギリギリまで引っ張るメリットはありません。 

厚生労働省は、介護職員の平均給与額(月額)を以下のように発表しています。 

  • 無資格:258,540円 
  • 初任者研修:276,450円 
  • 実務者研修:285,180円 
  • 介護福祉士:307,100円 

(参照:厚生労働省「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」) 

無資格から実務者研修になれば26,640円、初任者研修から実務者研修になれば8730円、給料が増えることになります。 

実務者研修を取得して、受講費用をできるだけ早く回収しましょう。 

実務者研修を取得するまでにかかる時間 

 実務者研修は通学+通信コースが主流

実務者研修を取得するまでには、最短でも50時間、最長で450時間かかります。 

時間に大きな差があるのは、すでに所有している資格によって変化するからです。 

ここからは所有資格ごとの研修時間、仕事をしながら実務者研修を受ける場合の所要時間について解説していきます。 

実務者研修の研修時間は所有資格によって変わる 

実務者研修は、所有資格により受講科目が免除され、研修時間が大きく変わります。 

実務者研修の研修時間(所有資格別) 

無資格  初任者研修  ホームヘルパー1級  ホームヘルパー2級  ホームヘルパー3級  介護職員基礎研修 
450時間  320時間  95時間  320時間  420時間  50時間 

(参照:実務者研修認定ガイドライン 

無資格なら実務者研修取得までに450時間、初任者研修を所有しているなら320時間が必要です。 

上記以外にも、所有資格に関係なく医療的ケアの演習が2日間あります。 

自分の所有している資格なら何時間かかるのかを把握して、実務者研修を受けるタイミングが遅れないよう注意しましょう。 

働きながら実務者研修を取得する場合にかかる時間 

実務経験3年を積んで介護福祉士を目指すなら、働きながら実務者研修を取得することになります。 

実務者研修は自宅学習以外に、1週間から10日ほどのスクーリングが必要なので、仕事のシフトに合わせて通わなければなりません。 

例えば、スクーリングが7日あるスクールで実務者研修を受講した場合、週1回通っても7週間、つまり約2ヶ月かかります。 

少し余裕を持って実務者研修を受けたいなら3ヶ月は確保しましょう。 

実務者研修を受講する際の注意点 

実務者研修を受講する際には、以下の2点に注意しましょう。 

  • 実務者研修は実務経験を積んでから 
  • 「見込み」で日程を間違えないように 

 

ひとつずつ詳しく解説していきます。 

実務者研修は実務経験を積んでから 

実務者研修は実務経験がなくても受講可能ですが、半年〜1年以上の実務経験を積んでからの受講をおすすめします。 

初任者研修は移乗やシーツ交換といった介護技術の基礎から学べますが、実務者研修では介護技術の基礎を学べないからです。 

実務者研修では、声掛けの仕方や利用者の思いを汲んだケアの組み立てといった、1ステップ上の介護職になるための学習をします。 

基本を飛ばしてしまうと理解が追いつかない可能性もあるので、無資格の方は無理をせず初任者研修から始めましょう。 

「見込み」で日程を間違えないように 

介護福祉士の試験は1月ですが、3月31日までに実務経験が3年、かつ実務者研修を修了する見込みであれば、介護福祉士の受験は可能です。 

しかし見込みで介護福祉士を受験すると、受験資格を満たしている場合と比べて、日程を間違いやすくなります。 

何月何日で実務経験が3年になり、実務者研修が修了するのか、しっかり書き出して間違えないように注意しましょう。 

キャリアップを目指すならケアマネージャーの資格もおすすめ 

実務者研修を取得して介護福祉士国家試験に合格したあとは、ケアマネージャー(介護支援専門員)を目指すのもキャリアプランのひとつです。 

ケアマネージャーの業務は、ケアプランを作成したり、介護サービスの調整をしたりと、高齢者の介護を総合的に支援します。 

将来、管理職を目指すならケアマネージャーの取得も視野に入れていきましょう。 

ケアマネージャーの受験資格 

下記のいずれかを満たすと、ケアマネージャーの受験が可能になります。 

  • 介護福祉士や社会福祉士などの国家資格を保有し実務経験が5年以上、かつ従事日数が900日以上 
  • 国家資格の保有に関わらず介護施設で相談員としての実務経験が5年以上、かつ従事日数が900日以上 

 

介護福祉士として5年以上の実務経験を積んだあとは、ケアマネージャーの受験に挑戦してみるのもいいでしょう。 

ケアマネージャーの試験内容 

ケアマネージャーの試験では、主に下記のような問題が出題されます。  

  • 介護保険制度の基礎知識 
  • 要介護認定等の基礎知識 
  • 居宅・施設サービス計画の基礎知識 
  • 保健医療サービスの知識 
  • 福祉サービスの知識 

 

介護福祉士が介護技術や利用者への対応を主とするのに対し、ケアマネージャーは制度やサービスに関する知識を問われます。 

ちなみにケアマネージャーの合格率は、令和3年度で23.3%、令和2年度では17.7%、令和元年度では19.5%と、難易度の高さを表しています。 

(参照:厚生労働省「第24回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」) 

働きながら実務者研修を受けるならスクール選びが大切 

 働きながら実務者研修を受けるならスクール選びが大切

介護福祉士の受験に間に合わせるためには、無資格で5月頃、初任者研修を所有していれば9月頃が、実務者研修を受けるベストなタイミングです。 

しかし、不測の事態で焦ることのないよう、できるだけ早めのタイミングで受けるのをおすすめします。 

働きながら実務者研修を受けるときは、スクーリングの融通が利くスクールを選びましょう。 

未来ケアカレッジでは、仕事や急用でスクーリングに行けないときでも電話1本で振替ができ、余計な費用も一切かかりません。 

さらに無料で貸し出し可能な「予習用DVD」で予習していけば、医療的ケアの演習もスムーズにできるので、働きながらの受講でも安心です。 

実務者研修の受講内容では、カリキュラムについて詳しく記載しています。

実務者研修の受講をお考えなら、まずは未来ケアカレッジの資料請求(無料)から始めてみましょう。 

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