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無資格でも実務者研修は受講できる?

結論からいうと、無資格・未経験でも実務者研修は受講できます。
「実務者研修は、介護職として経験を積んでから取得する資格」というイメージを持っている方も多いかもしれません。ですが、実務者研修には特に受講資格がなく、年齢や学歴、介護経験に関係なく受講することが可能です。
そのため、介護業界への転職を考えている方や、将来的に介護福祉士を目指したい方が、最初の資格として実務者研修を選ぶケースもあります。
ただし、「受講できること」と「学びやすいこと」は必ずしも一致しません。実務者研修では、介護過程や医療的ケアなど専門性の高い内容も学ぶため、介護未経験の方には難しく感じる場面もあります。
自分の経験や今後のキャリアプランを考えながら、初任者研修から始めるか、実務者研修から始めるかを選ぶことが大切です。
実務者研修とは
実務者研修は、介護職としてより専門的な知識や技術を身につけるための公的研修です。介護業務の基本を学ぶ初任者研修よりも学習内容が発展しており、介護過程の展開や認知症ケア、医療的ケア、多職種との連携など、介護現場で求められる実践的な知識・技術を体系的に学びます。
また、介護福祉士国家試験を受験するための資格要件として、3年以上の実務経験と実務者研修の修了は必須です(実務経験ルート)。
さらに、訪問介護事業所でサービス提供責任者として配置される際の要件の一つにもなっているため、介護現場でキャリアアップを目指す方にとって重要な資格といえるでしょう。
無資格・未経験でも受講できる理由
実務者研修は、質の高い支援を安定的に提供できる介護人材の育成・確保を目的として創設された制度です。そのため、受講資格は設けておらず、無資格・未経験でも受講できます。
ただし、保有資格によって受講時間が異なります
| 保有資格 | 無資格 | 初任者研修修了 |
| 受講時間 | 450時間 | 320時間 |
初任者研修修了者は一部科目が免除されるため、学習時間を短縮できます。
制度上は無資格から受講できますが、介護未経験の方は受講時間や学習内容も踏まえて検討するとよいでしょう。
無資格から実務者研修を受講する5つのメリット

- 1.将来のキャリアアップにつながる
実務者研修は、介護職としてキャリアアップを目指す方にとって重要な資格です。
介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験するには、3年以上の実務経験に加えて実務者研修の修了が必要になります。早い段階で修了しておけば、実務経験を積みながら受験資格を整えられます。
また、介護福祉士の資格取得後は、サービス提供責任者や管理職など、活躍の場を広げられます。長く介護業界で働きたい方にとって、将来のキャリア形成につながる資格といえるでしょう。
- 2.現場で役立つ専門知識・技術を身につけられる
実務者研修では、幅広い介護技術だけでなく、学んだことを実際の利用者支援に生かすための介護過程、認知症ケア、医療的ケア、多職種との連携など、より実践的な内容を学びます。
利用者一人ひとりの状態を把握し、自立支援につながる介護を考える力や、根拠に基づいて介護を実践する力が身につくため、現場での対応力向上につながります。
- 3.就職・転職で評価されやすい
介護業界では無資格でも働ける職場がありますが、実務者研修を修了した人は、介護に関する専門知識や技術を身につけている人材として評価されます。
そのため、就職や転職の際に応募できる求人の幅が広がるほか、資格手当の支給対象となる事業所もあります。また、将来的にサービス提供責任者などを目指す際にも、実務者研修の修了が役立ちます。
- 4.介護福祉士試験の準備を早く始められる
実務者研修では、介護福祉士国家試験で重要となる介護過程や医療的ケアなどを体系的に学びます。
早い段階で実務者研修を修了しておけば、実務経験を積みながら国家試験対策に取り組む時間を確保しやすくなります。受験直前に慌てて研修を受講する必要がなくなる点もメリットです。
- 5.医療的ケアの基礎を学べる
実務者研修では、喀痰吸引や経管栄養に関する医療的ケアについて、基礎知識や安全に行う方法・考え方を学びます。
実際に現場で医療的ケアを実施するには、別途「喀痰吸引等研修」の修了など一定の要件を満たす必要がありますが、実務者研修で学ぶ内容は、その土台となります。
医療依存度の高い利用者が増えている現在、医療的ケアに関する知識を身につけておくことは、介護職としてスキルアップし専門性を高めることにもつながります。
無資格から実務者研修を受講する3つのデメリット

- 1.基礎的な介助を学べない
実務者研修では、介護過程や医療的ケアなど、介護職として一歩進んだ内容を学びます。そのため、介護の基礎知識や基本的な介助技術を一から学びたい方には、内容が難しく感じられることがあります。特に、利用者の状態を評価し、一人ひとりに合った介護を考える「介護過程」は、現場経験がないとイメージしにくい内容です。介護未経験の方は、まず初任者研修で介護の基礎を身につけてから実務者研修へ進むと、学習内容を理解しやすくなるでしょう。
- 2.経験者に比べて受講時間が長い
無資格の場合、実務者研修の受講時間は450時間となり、初任者研修修了者の320時間より130時間長く学ぶ必要があります。
通信学習とスクーリングを並行して進めるため、働きながら受講する場合は学習時間の確保が欠かせません。仕事や家庭との両立を考え、無理のないスケジュールで受講できるスクールを選ぶことも重要です。
- 3.現場経験がないとイメージしにくい
実務者研修では、利用者の状態を把握して介護計画を立てる「介護過程」や、医療・看護職ほか多職種との連携など、実際の介護現場を想定した内容を学びます。
介護現場を経験したことがない方は、授業内容を具体的な場面と結び付けることが難しく、理解に時間がかかる場合があります。
一方、介護施設などで働いた経験がある方は、「実際に職場で見た場面だ」とイメージしながら学べるため、知識や技術が定着しやすいでしょう。
無資格なら初任者研修と実務者研修はどちらがおすすめ?
どちらを選ぶべきかは、現在の経験や目標によって異なります。
| 初任者研修がおすすめの方 | 実務者研修がおすすめの方 |
| 介護未経験 | 介護施設で働いている |
| 介護を基礎から学びたい | 介護の基礎知識がある |
| 介護資格を初めて取得する方 | 将来的に介護福祉士を目指している方 |
| 段階的にステップアップしたい方 | キャリアアップを目指している方 |
介護業界が初めての方であれば、まず初任者研修から始め、その後に実務者研修へ進むルートがおすすめです。
実務者研修のスクール選びで確認したいポイント
スクール選びでは、受講料だけで判断せず、学びやすさやサポート体制も確認しましょう。
例えば、
- ●通いやすい教室があるか
●振替制度が充実しているか
●働きながら通える日程か
- ●実技指導が丁寧か
- ●修了後の資格取得やキャリア相談ができるか
といった点は、無理なく資格取得を目指すために重要なポイントです。
無資格から介護資格を目指すなら未来ケアカレッジ

無資格・未経験から介護の資格取得を目指す場合は、「どの資格を取得するか」だけでなく、「どのような環境で学ぶか」も重要です。
未来ケアカレッジでは、介護の基礎を学べる初任者研修から、介護福祉士国家試験の受験要件となる実務者研修まで、一人ひとりのキャリアに合わせて学べる講座を開講しています。
働きながら通いやすい日程や振替制度をはじめ、経験豊富な講師による丁寧な指導など、初めて資格取得を目指す方でも安心して学べる環境が整っています。
「介護の仕事に興味はあるけれど、何から始めればよいかわからない」「将来は介護福祉士を目指したい」という方は、まずは資料請求や講座内容の確認を。この機会に自分に合った受講プランを検討してみてはいかがでしょうか。
参考・出典
- 厚生労働省「参考:介護福祉士養成課程の教員の教育力向上に向けた研修 研修概要及び科目別資料集」
- 厚生労働省「介護福祉士の資格取得方法の見直しの延期について」
- 厚生労働省「実務者研修認定ガイドライン(教育内容等) 」
- 厚生労働省 介護福祉士養成施設等における「医療的ケアの教育及び実務者研修関係」
- 厚生労働省 今後の介護人材養成の在り方について(概要)
- 厚生労働省 介護に関する入門的研修について
- 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験(受験資格) 」


