介護福祉士
2026.2.13

なぜ「介護福祉士は簡単すぎ」と言われるの?試験の特徴と受かるコツを解説

なぜ「介護福祉士は簡単すぎ」と言われるの?試験の特徴と受かるコツを解説

目次

介護福祉士は、無理のない学習計画と日々の継続によって、どなたでも合格を目指せる国家資格(※)です。

※受験要件の詳細を確認したい方は「介護福祉士の国家資格ってどんな資格?メリットや取得する方法などをわかりやすく解説」をご覧ください

ですが、「介護福祉士は簡単すぎ」「誰でも受かる」などと耳にすると、かえって不安になってしまいますよね。

この記事では、介護福祉士の国家試験の概要や特徴を基に、「簡単すぎ」と言われる理由を紹介します。

仕事やプライベートで忙しい方が合格するポイントや試験勉強のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

「簡単すぎ」は本当?合格にはしっかりとした準備が必要

介護士の男女が書類に記入

介護福祉士の国家試験は、「簡単すぎ」という声もありますが、しっかり勉強・対策しないと合格点に届かない可能性があります。

はじめに、介護福祉士の試験科目をみてみましょう。

第38回の国家試験では、「4領域12科目」と「総合問題1科目」の合計13科目が出題されました。

領域 試験科目 パート
①人間と社会 人間の尊厳と自立 A
社会の理解 A
人間関係とコミュニケーション A
②介護 介護の基本 A
コミュニケーション技術 A
生活支援技術 A
介護過程 C
③こころとからだのしくみ こころとからだのしくみ B
発達と老化の理解 B
認知症の理解 B
障害の理解 B
④医療的ケア 医療的ケア B
⑤総合問題 ①~④の内容すべて C

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 介護福祉士国家試験

介護福祉士の国家試験では、「介護福祉士として必要な知識及び技能」に関する問題が出題されます。

介護福祉士は、身体や精神に障害を持つ方に対して、心身の障害の状況に応じ適切な介護と介護に関する指導を行う仕事です。

参考:厚生労働省|社会福祉士及び介護福祉士法 第2条第2項

掃除や洗濯、調理といった日常生活の援助から、喀痰吸引など一部の医療行為(※医師の指示による)まで、さまざまな業務にプロとして対応しなければなりません。

そのため、試験の出題範囲は広く、専門的な知識や技能への理解も求められます。合格にはしっかりとした準備が必要です。

合格率が高い=簡単とは限らない

厚生労働省の発表をみると、第30回以降、介護福祉士の合格率は60~80%台で推移していることがわかります。

参考:厚生労働省|介護福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移

この合格率は、社会福祉士や介護支援専門員の合格率より高い数値です。データだけをみると「受かりやすい試験」と感じるかもしれません。

介護福祉士の試験は、マークシート形式(五肢択一)で出題されるため、対策しやすい面もあります。現場の知識や経験を持つ実務経験者なら、「簡単だ」と感じることもあるでしょう。

介護福祉士は、正しい知識と理解があれば、どなたでも合格を目指せる資格です。

しかし、中には法律や医学に関する問題、4領域の知識を問う「総合問題」などもあります。知識・経験に自信のある介護職の方でも、油断すると不合格になる可能性があるのです。

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 介護福祉士国家試験 過去の試験問題

現場で働いた経験がそのまま力になる

介護福祉士試験の合格には、試験科目に対する正しい理解が不可欠です。

過去問から出題傾向を把握し計画的に取り組めば、十分に合格ラインをクリアできるでしょう。また、現場で培った知識や経験も試験対策になります。

たとえば、「介護」「こころとからだのしくみ」の問題は、介護職にとってなじみ深い分野です。出題されやすい生活支援技術などは、先輩から教わったことや現場で学んだことが試験勉強に役立つでしょう。

介護福祉士を難しく感じるかどうかは、準備次第で大きく変わります。あまり焦らずに、自分なりの学習計画を立てて実践を積み重ねていきましょう。

仕事やプライベートで忙しい方も取り組みやすい合格のコツは次に紹介します。

過去問対策と計画的な学習が合格の近道

介護福祉士国家試験合格証書

介護福祉士に合格するためには、無理のない学習計画が大切です。

仮に「仕事がある日も3時間以上勉強する」といった目標を設定すると、大きな負担がかかる可能性もあります。

たとえば、以下のように無理なく続けられる学習ペースがおすすめです。

  • ・仕事のある日の勉強時間は「30分〜1時間」に設定する
  • ・休日は仕事のある日より多めに勉強する
  • ・週に1回はリフレッシュの日を設ける など

 

以下は勉強方法の例です。

  • ・過去問・模擬試験で出題傾向を把握する
  • ・頻出テーマをテキストなどで学ぶ
  • ・過去問を分析し「よく出るテーマ」「自分の苦手分野」を集中して学ぶ
  • ・模試やチェックテストで、自分の理解度を定期的に確認する
  • ・試験直前は暗記系の学習に絞る

 

専門知識を問われても慌てないように、テキストなどで基礎も学んでおきましょう。

効果的な学習のコツは以上です。

なお、「学習計画を1人で立てるのが苦手」「サポートしてくれる人が欲しい」など、独学に不安を感じるなら、専門スクールの利用を検討してみましょう。あなたに合ったアドバイスやサポートが得られますよ。

忙しくても、やり方次第で一発合格できる

介護福祉士の国家試験は、仕事やプライベートで忙しい方も十分に“一発合格”を狙えます。

ここで、第37回介護福祉士国家試験の合格者をみてみましょう。

下表は、合格者数の多い区分を上から順番に並べたものです。合格者5万8,992人のうち、8割以上の方が介護職として働いていることがわかります。

第37回国家試験の合格者の内訳

区分 人数
社会福祉施設の介護職員等 3万6,771人
訪問介護員等 8,542人
介護福祉士養成施設 4,638人
介護老人保健施設、介護医療院の介護職員等 3,405人
医療機関の看護補助者等 3,661人
福祉系高等学校(専攻科を含む) 1,917人
その他(介護等の便宜を供与する事業を行う者に使用される者のうち、その主たる業務が介護等の業務である者等) 58人

参考:厚生労働省|第37回介護福祉士国家試験合格発表について

「資格は取りたいけど、毎日仕事で忙しい」という方も多いでしょう。

しかし、現役の介護職であれば、同僚や上司から試験に関するアドバイスをもらえるかもしれません。苦手科目について、自分から質問する方法も考えられます。

家事や育児などで忙しい方は、解説動画などを活用してみましょう。スキマ時間を活用して、効率的に学習を進められます。

介護福祉士は、忙しい方でも合格を目指せる国家資格です。ぜひこの機会に自分に合った学習方法を探してみてください。

資格を取ると、転職や収入アップにもつながる

介護福祉士は、介護職分野で唯一の国家資格で、介護に関する一定の知識や技能があることを証明する資格です。

現場に役立つ知識・技能は、人事評価の対象となります。また、合格のために積み重ねた努力も、上司や同僚の高評価につながるはずです。

介護福祉士に合格したことで重要な業務を任されたり、パートから正社員に登用されたりするケースは少なくありません。介護リーダーやサービス提供責任者へのステップアップも十分に可能です。

人手不足が深刻化している介護業界全体で、介護福祉士は貴重な戦力です。

キャリアや待遇の向上を目指している方、就職や転職を優位に進めたい方は、介護福祉士を目指してみてはいかがでしょうか。

なお、介護福祉士の平均給与や他の資格との給料の違いなどを知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

介護福祉士の給料の実態を徹底調査!平均給与・地域性・施設別の違いを紹介

よくある質問

Q&Aの文字とノート

介護福祉士の国家試験について、よくある質問と回答を2つ紹介します。それぞれ確認して、試験に対する疑問を解消しましょう。

介護福祉士の合格率ってどれくらい?

第35回から第37回までの国家試験の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおりです。

第35回 第36回 第37回
受験者数 7万9,151人 7万4,595人 7万5,387人
合格者数 6万6,711人 6万1,747人 5万8,992人
合格率 84.3% 82.8% 78.3%

参考:厚生労働省|介護福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移

同じ福祉系の国家資格である「社会福祉士」の合格率は、40%台から50%台で推移しています。公的資格(都道府県が認定)である介護支援専門員の合格率は20%台から30%台で推移しています。

参考:厚生労働省|第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について

介護福祉士の合格率は、他の資格と比べて高い水準です。その背景には、日々目の前の仕事に向き合いながら学習に取り組む受験者の努力があるのでしょう。

勉強ってどのくらい必要?

介護福祉士試験に合格するためには、独学で、合計200時間以上の勉強時間が必要と考えられています。

半年前から「1日あたり1時間~1時間半」の勉強を継続した場合、勉強時間の合計はおよそ180時間~270時間です。

ただし、「自分に合った方法をみつけて継続する」「専門スクールに通って重要な点を学ぶ」といった方法で勉強時間は短縮できます。

最短距離で試験合格を目指すためにも、勉強時間だけに捉われずに「自分に合った学習方法は何かな?」という視点を持ってみましょう。

まとめ|ちゃんと対策すれば合格できる資格

車椅子の女性と会話する介護士

介護福祉士の国家試験では、「4領域12科目」と「総合問題1科目」の合計13科目が出題されます。出題範囲は広く専門知識が問われるため、「簡単すぎる試験」とは言えません。

ですが、ポイントを押さえた学習を進めれば、十分に合格できます。よろしければ、本記事で紹介した合格のコツも参考にしてみてください。

介護福祉士は、介護職のキャリアを広げてくれる資格です。受験資格を満たしている方、または満たす見込みのある方は、次回の受験を検討してみましょう。

なお、未来ケアカレッジは、実務者研修をはじめ、介護福祉士筆記試験対策講座などを提供して受験生の皆様を合格までしっかりとサポートしています。

筆記試験対策講座の合格率は96.0%(※)と、介護福祉士の平均合格率よりも大幅に高い実績です。

※第37回試験の合格率(合否アンケート回答者の集計結果を基に算出。公開模試単独受講者は除く)

通学コース・WEBコース・公開模試コース・セット受講など複数のコースから、ご自身に合った学び方をお選びいただけます。

介護職としての自信を深めるためにも、未来ケアカレッジの受講をご検討ください。

介護福祉士筆記試験対策講座(通学コース・WEBコース・公開模試コース・セット受講

 

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