実務者研修
2022.6.29

実務者研修の医療的ケア|演習内容や実技対策を紹介

実務者研修の医療的ケア|演習内容や実技対策を紹介

目次

医療的ケアという言葉を聞くと「難しいんじゃないかな?」「合格しなかったらどうしよう」と不安になってしまう方も多いでしょう。

結論からお伝えすると、実務者研修の医療的ケアが難しいのは事実です。

しかし、もし修了評価に落ちても合格するまで補講が受けられるので、あきらめない限り必ず合格できるので安心してください。

今回は実務者研修の医療的ケアの難易度や内容、筆記試験や実技試験、演習で気をつけたいポイントなどを紹介します。

実務者研修の医療的ケアが不安な方は、ぜひ最後までお付き合いください。

実務者研修の医療的ケアは難しい?

医療的ケアは実務者研修の中でも難易度が高い科目といえるでしょう。

なぜなら利用者の生命に直接関わる医行為を学ぶ科目だからです。

例えば喀痰吸引ではカテーテルを利用者の鼻や口に挿入するため、誤った手順で行うと痰の吸引ができないだけでなく、利用者の鼻や口の中を傷つけてしまう恐れもあります。

さらに感染対策には、より一層注意しなければなりません。

医療的ケアは専門的な知識と技術が必須になるため、難しい内容なのは当然です。

しかし実務者研修における医療的ケアの内容は、医学的な知識がない介護職員でも理解できるよう十分配慮されています。

まじめに取り組めば必ず修了できますので安心して受講しましょう。

実務者研修の医療的ケアとは?内容を紹介

実務者研修では介護過程Ⅲと医療的ケアのスクーリングが必須となっています。

スクーリングが必要な2つの科目のうち、医療的ケアは喀痰吸引と経管栄養に関する知識と手順を習得するための科目です。

内容は基本研修と演習に分かれており、スクーリングでは喀痰吸引と経管栄養の実施演習を行います。

実務者研修は2017年より介護福祉士試験の受験要件となったため、特に実務経験を積んで介護福祉士を目指す人は、医療的ケアの受講は避けて通れません。

医療的ケアの内容を把握して、学習の心構えをしておきましょう。

基本研修

医療的ケアの基本研修は、講義形式で50時間以上と定められており、内容は主に喀痰吸引や経管栄養の基礎的知識と実施手順を学びます。

ほかにも医療的ケアの必要性、清潔保持や感染予防について学び、介護職が医療的ケアを行うために必要な知識を総合的に習得することが講義の目的です。

ただしスクーリングでは演習が中心になるため、講義のほとんどはレポートで学習することになります。

自宅での学習だと気が緩みがちですが、喀痰吸引と経管栄養の手順は演習で必要になってきますので、しっかり理解を深めておきましょう。

演習

実務者研修のスクーリングは全部で約7日間ありますが、そのうち2日間が医療的ケアのスクーリングです。

喀痰吸引と経管栄養の手順を理解し、厚生労働省の定めた規定回数をクリアすることが目的です。

演習はシミュレーターと呼ばれる人形を使って行いますが、実際の人間が相手だと思って取り組まないと修了評価での合格は難しくなります。

たった2日で難易度の高い医療的ケアを習得しなければならないので、集中して演習に取り組みましょう。

喀痰吸引

喀痰吸引とは、吸引器を用いて口や鼻の中、気管カニューレ内部の痰を吸引する処置です。

高齢者は痰が絡みやすく自分で吐き出せないことも多いので、実際の介護現場でも喀痰吸引を行うケースは決して少なくありません。

窒息の恐れがあり緊急を要する場面でも喀痰吸引を行うことがあるので、緊張感をもって演習にのぞみましょう。

喀痰吸引は下記の回数の演習が必須となっています。

  • ・口腔内:5回以上
    ・鼻腔内:5回以上
    ・気管カニューレ内部:5回以上

 

規定回数を正しい手順で行い、合格できるまで実技を繰り返しましょう。

経管栄養

経管栄養とは、口から食事が摂れなくなった利用者に対し、胃ろうや腸ろう、鼻から挿入したチューブで流動栄養食を流し込む処置です。

「胃ろう・腸ろう」とは、お腹に小さな穴を開け取り付けた器具の事で、チューブを接続して流動栄養食を流し込みます。

適切な栄養が摂取できなければ利用者の生命にも関わりますし、流し込む速度を間違えると嘔吐することもあるので十分な注意が必要です。

経管栄養は下記の規定回数を合格しなければなりません。

  • ・胃ろう又は腸ろう:5回以上
  • ・経鼻経管栄養:5回以上

 

上手くできなかったときは何が良くなかったのか、次はどうしたらいいのかを考えながら、1回の実技を大切に取り組みましょう。

(参照:厚生労働省介護福祉士養成施設における「医療的ケア」の追加について(概要))

実務者研修の医療的ケアの試験問題は?

実務者研修の医療的ケアでは理解度確認のためのテストを行うことがあります。

しかし試験の時間を確保して筆記試験を行うことは少なく、ほとんどの場合はレポートを提出し採点される形で筆記試験が行われます。

つまり自宅での学習で完結するので、筆記試験としての難易度は高くありません。

だからといって、ただ答えを丸写しするだけではスクーリングでの演習で困ることになりますので、内容をしっかり理解しながらレポートに取り組みましょう。

医療的ケアの演習の手順で気をつけたいポイント

医療的ケアの演習の手順で気をつけたいポイント

喀痰吸引、経管栄養に共通して、医療的ケアの演習の手順は大まかに以下のような流れで行われます。

  1. ・準備
  2. ・実施
  3. ・報告
  4. ・片付け
  5. ・記録

 

演習中に気をつけたいポイントは5つ。

  • ・手洗い、消毒の徹底
  • ・ケアの前は必ず説明をする
  • ・プライバシーの配慮
  • ・顔色や呼吸などの観察
  • ・必要事項をもれなく報告

 

喀痰吸引や経管栄養の処置自体は集中して実施できても、処置に集中しすぎて意外と忘れがちなのが上記の5つです。

これら5つは全て大切なことですので、忘れないよう注意しましょう。

また、実際には医師の指示のもとに行うことですので、医師の指示の確認が必要です。

もし実務者研修の医療的ケアに落ちたら?

実務者研修の医療的ケアでも、実技試験としてスクーリングの最終日に修了評価が行われます。

生命にも関わる医療的ケアの修了評価は厳しいチェックが入るため、不合格になる可能性はゼロではありません。

しかし医療的ケアの修了評価で落ちたとしても、合格できるまで何度でも補講が受けられるので、最終的には全ての人が合格できます。

医療的ケアの修了評価で落ちたことが理由で、実務者研修が取れなくなることはないので安心してください。

ただし、スクールによっては補講に追加料金が発生することもありますので、受講を申し込む際に確認しておきましょう。

実務者研修の医療的ケアが免除される条件は?

実務者研修の科目の中でも難易度の高い医療的ケアですが、喀痰吸引等研修1号、2号修了者は免除の対象となります。

また、看護師、准看護師の方も免除となります。

初任者研修や旧ヘルパー1級、介護職員基礎研修を修了していても医療的ケアは免除されません。

喀痰吸引等研修1号、2号を修了している方は、受講の際にスクールへ申請しましょう。

医療的ケアの補講が何度でも受けられるスクールがおすすめ

医療的ケアの補講が何度でも受けられるスクールがおすすめ

実務者研修の医療的ケアは難易度が高く、修了評価も厳しく見られます。

実務者研修の医療的ケアを一発で合格できる自信がないのなら、補講が無料で何度も受けられるスクールで実務者研修を受講しましょう。

未来ケアカレッジなら補講は何度でも無料で受けられ、さらにDVDやWeb動画で医療的ケアの演習手順を視聴可能です。

スクーリング前に動画で予習できるので理解が深まり、修了評価の合格率は格段にアップします。

未来ケアカレッジ実務者研修のカリキュラムは実務者研修の受講内容のページにまとめておりますので、ぜひご覧ください。

もし実務者研修の医療的ケアが不安なら、まずは未来ケアカレッジの無料資料請求から始めましょう。

この記事をシェア

講座アイコン講座を探す

地域アイコンエリアを探す

カレンダーアイコン開始月を探す

  • 講座を選択してください。(必須)

    講座は必須条件です

    保有資格を選択してください (必須)

    「喀痰吸引等研修」は1号研修・2号研修を修了した方のみ対象です。3号研修の修了では科目免除に該当しません。
    「正看護師・准看護師資格」をお持ちの方は、「喀痰吸引等研修」を読み替えてお申し込みください。
    その他、ご不明な点等ございましたら、下記までお問い合わせください。 電話 0120-16-8351
    (受付時間 9:00~18:00 土日祝も対応)

  • エリアを選択してください(任意)

    • 関東
    • 中部
    • 関西
    • 中国・九州
  • 開始月を選択してください(任意)

講座選択に戻る

エリアに戻る

エリア選択へ

開始月選択へ

検索アイコングレーコース・日程を探す

閉じる

講座アイコングレー講座を選択してください(必須)

講座は必須条件です

講座アイコングレー保有資格を選択してください(必須)

「喀痰吸引等研修」は1号研修・2号研修を修了した方のみ対象です。3号研修の修了では科目免除に該当しません。 「正看護師・准看護師資格」をお持ちの方は、「喀痰吸引等研修」を読み替えてお申し込みください。
その他、ご不明な点等ございましたら、下記までお問い合わせください。
電話 0120-16-8351
(受付時間 9:00~18:00 土日祝も対応)

地域アイコングレーエリア / 地域 / 教室を選択してください(任意)

カレンダーアイコングレー開講月を選択してください(任意)

クリア
戻る
サイトマップを開く サイトマップを閉じる
電話でお問合せ
コース・日程を探す