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実務者研修の受講を考える際に「日数は何日くらいかかるんだろう?」と気になる人も多いでしょう。
結論から言えば、無資格の場合だと約6ヶ月、初任者研修を保有していると約4ヶ月が実務者研修の日数の目安です。
実務者研修の日数を把握して、最適なタイミングで受講を開始しましょう。
今回は「保有資格別の実務者研修の日数」から「通信コースで学習する内容」や「実務者研修の概要」「実務者研修を受けるタイミング」まで詳しく解説します。
実務者研修の日数は何日かかる?
実務者研修を修了するまでの日数は保有資格によって変動します。
またスクーリングのペースによっても修了までの日数が変わりますので、オリエンテーションで日程の確認をしておきましょう。
それでは保有資格別に実務者研修の日数を紹介していきます。
無資格の場合
無資格で実務者研修を受講する場合の日数は、最短で約6ヶ月が必要です。
厚生労働省の「実務者研修の指定基準」では、教育期間として6ヶ月・450時間以上と定められています。
スクーリングの日数は約7日間が一般的です。
保有資格による免除がなく全ての科目を学習しなければならないため、レポートの量が多くなるので計画的に自宅学習の時間を確保しましょう。
初任者研修を保有している場合
初任者研修を保有している場合の日数は、約4ヶ月で実務者研修を修了できます。
自宅学習のために確保できる時間やスクーリングのペースによっては、最短1ヶ月での修了も可能です。
最短の日数で実務者研修修了を目指すなら、自宅学習の時間をできるだけ多く確保してレポートを早く提出しましょう。
保有資格次第では、さらに日数が短くなる!
実務者研修の受講科目は保有資格による免除があるため、すでに保有している資格によっては、もっと日数が短くなります。
保有資格別、実務者研修の受講時間数は下記のとおりです。
- ・無資格:450時間
- ・初任者研修:320時間
- ・訪問介護員研修1級:95時間
- ・訪問介護員研修2級:320時間
- ・訪問介護員研修3級:420時間
- ・介護職員基礎研修:50時間
(参照:実務者研修認定ガイドライン)
訪問介護員研修1級(ホームヘルパー1級)や介護職員基礎研修を保有していると、スクーリングと医療的ケアのレポート提出だけで済むので、大幅に実務者研修の日数を減らせます。
これらの資格を持っている場合は事前にスクールへ申し出ましょう。
実務者研修は通学+通信コースが主流!
実務者研修の受講方法は、通学のみのコースと、通学+通信のコースがあります。
実務者研修を受講する人の多くは、実務経験を積みながら介護福祉士を目指しているため、働きながら実務者研修を修了できる通学+通信コースが主流です。
通学+通信通信コースでは、学習のほとんどを自宅で済ませられるので、まとまった日数を確保できない人には最適な受講方法といえるでしょう。
実務者研修(通学+通信コース)の学習内容
通学+通信コースでは、下記の科目を通信で学びます。
- ・人間の尊厳と自立
- ・社会の理解Ⅰ
- ・社会の理解Ⅱ
- ・介護の基本Ⅰ
- ・介護の基本Ⅱ
- ・コミュニケーション技術
- ・生活支援技術Ⅰ
- ・生活支援技術Ⅱ
- ・介護過程Ⅰ
- ・介護過程Ⅱ
- ・発達と老化の理解Ⅰ
- ・発達と老化の理解Ⅱ
- ・認知症の理解Ⅰ
- ・認知症の理解Ⅱ
- ・障害の理解Ⅰ
- ・障害の理解Ⅱ
- ・こころとからだのしくみⅠ
- ・こころとからだのしくみⅡ
(参照:実務者研修認定ガイドライン)
上記に加え、介護過程Ⅲと医療的ケアの2科目を通学で学習します。
時間数にすると、無資格の場合は355時間、初任者研修を保有している場合は一部免除され225時間となります。
無資格の場合、受講日数が6ヶ月ですので1日あたり約2時間の自宅学習が必要です。
初任者研修を保有していて3ヶ月での修了を目標とする場合、1日あたり約2時間半の自宅学習となります。
休日を利用すればもっと早くレポートを提出できますので、少ない日数で実務者研修修了を目指している人は、できるだけ多くの学習時間を確保しましょう。
また通信コースの筆記試験は、レポートの提出という形で実施されます。
スクーリングの内容
実務者研修では介護過程Ⅲと医療的ケアの2科目を、日数にして約7日間のスクーリングで学習します。
スクーリングも保有資格による免除がありますが、介護過程Ⅲが免除されるのは介護職員基礎研修のみです。
医療的ケアは喀痰吸引等研修1号と2号、看護師、准看護師は免除となりますが、ほかの資格では免除になりません。
また実技試験もスクーリングで実施されますが、介護福祉士国家試験の実技試験と同じ意味合いを持つため、難易度が高いと感じる人も多いです。
しかし、約7日間しっかりと学習していれば、ほとんどの人が合格できる試験ですので落ち着いて取り組みましょう。
修了試験に合格できない場合は日数が伸びることも
もし修了試験に一発合格できなかった場合でも、再試験を受けられます。
しかし、受講者が多かったり不合格者が多かったりすると、再挑戦できないことがあるかもしれません。
実務者研修の修了試験の日に合格できなければ、修了までの日数が伸びてしまいますが、ほとんどのスクールでは補講という形で合格できるまで修了試験を実施してくれます。
途中で投げ出さない限り、必ず実務者研修は修了できるので安心してください。
そもそも実務者研修とは?
実務者研修とは、正式名称を「介護福祉士実務者研修」と呼び、実務経験コースで介護福祉士国家試験を受験する際の受験資格として修了が必須とされている研修です。
(参照:社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験:受験資格」)
実務経験者を対象とした研修で、初任者研修より高度な介護過程を学び、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアも身につきます。
また実務者研修に受講要件はないので、無資格や未経験でも受講可能です。
介護福祉士を目指しているなら避けては通れない研修なので、早めに受講しておきましょう。
実務者研修はいつ受けるのがいい?
介護福祉士を目指すなら、なるべく早めの受講をお薦めします。
ただし、介護福祉士国家試験に間に合うように実務者研修を受けたいなら、無資格では5月頃、初任者研修保有では9月頃までに受講するのがよいでしょう。
介護福祉士国家試験の受験申し込み期日までに、実務者研修の修了証明書か修了見込証明書を提出しなければならないため、遅くても9月初旬までに受講を開始する必要があります。
実務者研修の受けるタイミングについて詳しくまとめた記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
「実務者研修を受けるタイミングはいつ?取得までの時間や注意点を説明」
介護福祉士の受験を考えているなら早めの受講を!
実務者研修の日数は、無資格で約6ヶ月、初任者研修保有で約4ヶ月が目安です。
訪問介護員研修1級(ホームヘルパー1級)や、介護職員基礎研修を保有していれば、スクーリングと医療的ケアのレポート提出だけで実務者研修が修了できます。
介護福祉士国家試験に間に合わせたいなら、無資格で5月頃、初任者研修を保有していても9月初旬までに受講を開始しましょう。
ただし、修了試験に合格できない可能性も考えて、保有資格や日数に関わらず早めの受講がおすすめです。
もし、修了試験に合格できなかった場合は補講を受けることになりますので、補講無料のスクールを選びましょう。
未来ケアカレッジなら補講は無料、修了試験に合格できるまで講師がサポートします。
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