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介護福祉士を目指したい一方で、「仕事や子育てと両立しながら勉強するのは難しそう…」と悩む人は少なくありません。
こうした不安に応える新しい仕組みが、令和7年度の介護福祉士国家試験(第38回)からスタートする 「パート合格制度」 です。この制度では、試験科目を3つのパートに分けてそれぞれ合否判定し、合格したパートについては翌年・翌々年まで受験が免除となります。必ずしも、一度にすべての科目に合格する必要はありません。
仕事や家庭の事情で短期間にまとめて勉強するのが難しい人でも、自分のペースで少しずつ合格し、介護福祉士の資格を取得できる仕組みです。
本記事では、パート合格制度の仕組みや導入の目的、制度を利用するメリットなどをわかりやすく解説します。
介護福祉士国家試験「パート合格制度」とは?働きながらでも合格を目指せる新しい仕組み

介護福祉士国家試験の「パート合格制度」とは、13の試験科目を3つのパートに分けて合否判定し、合格したパートの受験を翌年・翌々年まで免除することで、段階的な合格を目指せる仕組みのことです。
令和7年度(第38回)の試験から本格導入され、仕事や子育てなどでまとまった学習時間を確保しにくい人でも、無理なく国家試験に挑戦できるようになります。
この制度が導入される背景には、介護業界の深刻な人材不足があります。国は即戦力となる介護職員の確保・育成を急いでおり、多様な受験者が継続的にスキルアップできるよう試験制度を見直しました。
従来の試験では、資格取得のために全科目を一度にクリアする必要があり、働きながら挑戦する人にとって負担となっていましたが、パート合格制度により負担の軽減が期待されています。
制度の概要と導入背景を理解し、自分の状況に合わせた学習計画を立てることで、介護福祉士国家試験の合格が近づくでしょう。
ここではさらに、介護福祉士国家試験のパート合格制度が始まった背景や、注目される理由などを詳しく解説します。
参考:厚生労働省「介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について」
パート合格制度ってなに?なぜ始まったの?
「パート合格制度」とは、介護福祉士国家試験で、合格した複数の科目=パートを翌年・翌々年まで受験免除とする仕組みです。すべての科目を一発で合格する必要がなく、複数年にわたって段階的に合格し、資格取得を目指せるのが特徴です。この制度は、令和7年度(第38回)の試験から正式に導入されます。
導入の背景には、少子高齢化の進行により介護ニーズが急速に増える一方、現場では慢性的な人手不足が深刻化しているという社会状況があります。国は介護人材の育成を急務と捉え、働きながらでも資格取得を目指しやすい環境づくりを進めるための一環として、パート合格制度を導入しました。
さらに、近年は外国人介護人材の就労が増えていますが、日本人よりも合格率が低い傾向があり、言語面のハンデを抱えやすいことも課題でした。
パート合格制度は、こうした受験者層にも配慮し、段階的に学びながら確実に合格に近づけるよう設計された制度です。多様な人材が無理なくステップアップできる仕組みとして期待されています。
どうして今、この制度が注目されているの?
パート合格制度が注目されている理由は、深刻化する介護人材不足への対策として期待されているためです。高齢化の著しい進行や介護ニーズの複雑化・多様化に対して、現場の人員確保が追いつかず、介護福祉士の資格取得を促すことは国の重要な政策となっています。
その中で、受験の負担を減らすパート合格制度は、多くの人が資格取得を目指しやすくなる仕組みとして、社会的にも注目されています。特に、仕事や育児と両立しながら学ぶ人、外国人介護人材などさまざまな受験者にとって、従来の一度に全科目を網羅して合格する必要がある仕組みは負担となっていました。
科目合格を翌年以降に適用できる制度が導入されることで、生活スタイルに合わせて段階的に試験に挑戦でき、負担軽減が期待されています。
パート合格制度により、学習時間の確保が難しい人でも挫折しにくく、誰でも挑戦しやすい国家資格になります。その結果、キャリアアップの選択肢が広がり、介護現場全体の質の向上にもつながるでしょう。
試験科目はどうやって分けられる?パート合格の仕組み

介護福祉士のパート合格制度では、科目をA・B・Cの3つのパートに分けて試験が実施されます。従来は全13科目をまとめて受験し、一括で合否が決まっていましたが、今後はパートごとに個別の合否判定が出される形式です。
具体的には、以下のようなパートに分けられます。
| パート | 科目と出題数 |
| A | ・人間の尊厳と自立:2問 ・介護の基本:10問 ・社会の理解:12問 ・人間関係とコミュニケーション:4問 ・コミュニケーション技術:6問 ・生活支援技術:26問 |
| B | ・こころとからだのしくみ:12問 ・発達と老化の理解:8問 ・認知症の理解:10問 ・障害の理解:10問 ・医療的ケア:5問 |
| C | ・介護過程:8問 ・総合問題:12問 |
| 試験科目 | 出題数 | |
| A | 人間の尊厳と自立 | 2 |
| 介護の基本 | 10 | |
| 社会の理解 | 12 | |
| 人間関係とコミュニケーション | 4 | |
| コミュニケーション技術 | 6 | |
| 生活支援技術 | 6 | |
| 小計/合格基準点 | 60/36 | |
| B | こころとからだのしくみ | 12 |
| 発達と老化の理解 | 8 | |
| 認知症の理解 | 10 | |
| 障害の理解 | 10 | |
| 医療的ケア | 5 | |
| 小計/合格基準点 | 45/27 | |
| C | 介護過程 | 8 |
| 総合問題 | 12 | |
| 小計/合格基準点 | 20/12 | |
| 合計/合格基準点 | 125/75 | |
分割したパートごとに合格基準点を超えれば合格になり、翌年・翌々年までは、合格したパートの受験は免除されます。そのため、一度にすべて合格しなくても、パート合格を積み上げて資格取得を目指せる仕組みになり、受験者の負担も軽減されるでしょう。
ここでは、介護福祉士国家試験のパート合格制度のメリットや注意点、パート合格を活かせる学び方を紹介します。
メリットと注意点をわかりやすく
介護福祉士国家試験のパート合格制度には、受験者にとって以下のようなメリットがあります。
- ・一度の試験で全科目に合格するという心理的負担が軽減される
・不合格パートがあっても苦手科目だけを集中的に学べ弱点克服に時間をかけやすい
・働きながらでも継続して受験しやすい
まず、筆記試験が複数のパートに分かれ、それぞれ個別に合否が判定されるため、「不合格ならまた一から学び直さなければならない」「これまでの努力/時間が無駄になってしまう」といった心理的負担が軽減されるでしょう。
また、不合格・再受験となっても、合格したパート以外の苦手科目だけを集中的に学べるため、弱点克服に時間をかけやすくなります。
そして、一度合格したパートは翌年・翌々年まで有効となり、再受験時は免除されるため、働きながらでも継続して受験しやすくなるでしょう。
一方で、パート合格だけでは資格は取得できず、翌年以降も試験を受けなければいけません。部分的な合格を積み上げていく形とため、複数年にわたる学習計画が必要です。
ただし、負担を分散しながら着実に合格を目指せる制度であり、忙しい社会人、家事や育児などとの両立をはかる受験者にとっては、資格取得を目指す上で助けとなる仕組みといえるでしょう。
未来ケアカレッジが行う“パート合格を活かす学び方”
未来ケアカレッジでは、介護福祉士国家試験のパート合格制度に対応したパート別講座を用意し、受講生が必要な科目から優先的に学べる仕組みを整えています。また、受講生のライフスタイルに合わせた柔軟な学習計画で、試験勉強をサポートします。
さらに、不合格科目のフォローや模擬試験、試験に関する最新情報の共有など、さまざまな支援を受けられるのも未来ケアカレッジの魅力です。
講師への個別相談や学習アドバイスなど、人的サポートも手厚く、「どこから勉強を始めればいい?」「仕事との両立が不安…」といった悩みに寄り添いながら伴走します。
パート合格制度を最大限に活かせる学び方を提供する未来ケアカレッジは、「働きながらでも合格できる学習」を支える存在でありたいと、常に全力を尽くしています。
よくある質問

パート合格制度の対象の受験資格は変わるの?
パート合格制度が導入されても、受験資格そのものに変更はありません。実務経験3年ルートや養成施設ルートなど、従来の受験資格要件はこれまで通り適用されます。
ただし、自分がどの受験ルートに当てはまるか、必要な手続きを満たしているかなど、事前に受験資格を確認しておくことが大切です。
参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 受験資格」
パート合格の場合、受験手数料はどうなるの?
受験手数料はどのパートを受験しても、一律18,380円です。ただし、パート合格で不合格の部分だけを再受験する場合には、その都度同額の受験料が必要となるため、受験にかかる総費用は1回で合格するよりも多くなります。
正式な金額や仕組みなどは、試験実施団体である公益財団法人社会福祉振興・試験センターの最新発表を随時確認することが重要です。
参考:厚生労働省「介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について」
一度不合格だった科目も免除されるの?
パート合格制度では、不合格だったパートのみを再受験し、合格すればそのパートが免除となります。すでに合格したパートの再受験も可能です。
有効期限内(最長3年間)であれば、不合格パートだけを受験できるため、苦手科目に集中して対策できる点がメリットです。
合格後の資格に違いはある?
パート合格制度を利用して取得した場合でも、介護福祉士資格の有効性や扱いに違いは一切ありません。
パート合格は試験の受け方が変わるだけで、最終的に得られる資格の価値は同じです。そのため、資格取得後のキャリアパスや待遇、働き方などに影響が出る心配はありません。
働きながらでも合格できる?
未来ケアカレッジでは、受講生の生活リズムに合わせた柔軟な学習計画を提案し、働きながらでも無理なく続けられる環境を整えています。
パート別対策講座や模擬試験で苦手科目を効率的に学べるだけでなく、最新情報や受験手続きのサポートも充実しているため、資格取得まで安心してチャレンジできます。
まとめ

介護福祉士国家試験のパート合格制度は、深刻化する介護人材不足と受験者の負担軽減を目的に、2025年度(第38回)の試験から導入される新たな取り組みです。
パート合格制度が導入されると、全科目を一度に合格する必要がなくなり、合格したパートを積み上げながら、自分のペースで着実に資格取得を目指せます。仕事や育児などと両立しながら挑戦する人にとって、資格取得の負担が軽減される制度です。
未来ケアカレッジでは、このパート合格制度を最大限に活かせるよう、受講生一人ひとりに合わせた柔軟な学習計画やパート別カリキュラム、不合格科目フォローなど充実したサポート体制を整えています。
働きながら無理なく介護福祉士を目指したい方は、ぜひ未来ケアカレッジの資料請求(無料)で詳細をご確認ください。資格取得へのベストルートが見えてくるでしょう。



