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「介護福祉士になるまでに費用はいくらかかるの?」とお悩みの方も多いでしょう。
介護福祉士になるまでの費用は、介護福祉士国家試験の受験ルートによって大きく異なります。
また、介護福祉士国家試験の受験料や資格登録手数料も別途必要です。
今回は『介護福祉士の受験資格は4種類』『介護福祉士になるまでに費用はいくらかかる?』といった内容を解説していきます。
この記事を読めば、介護福祉士になるまでの費用をいくら用意しておけばよいのかがわかるようになります。
介護福祉士の受験資格は4種類【2022年版】
介護福祉士の費用は受験ルートによって異なるため、まずは介護福祉士の受験資格の種類を知る必要があります。
介護福祉士の受験資格は、次の4種類です。
- ・養成施設ルート
- ・実務経験ルート
- ・福祉系高校ルート
- ・経済連携協定(EPA)ルート
それぞれの概要を紹介していきます。
養成施設ルート
福祉系の専門学校や短期大学など養成施設を卒業後、介護福祉士国家試験を受験するルートです。
平成28年度までに卒業した方は、国家試験を受験せずとも介護福祉士になれます。
しかし、平成29年度以降は介護福祉士国家試験に合格しなければなりません。
ただし、令和8年度までに卒業すれば国家試験が免除されるケースもあります。
卒業後の5年間、続けて介護業務に従事すれば、国家試験を受験しなくても介護福祉士の資格が得られます。
令和9年度以降は介護福祉士国家試験の合格が必須です。
参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター『養成施設ルート図』
実務経験ルート
3年以上の実務経験を経て介護福祉士を目指すルートです。
介護の仕事へ転職してから介護福祉士を目指す方のほとんどは、実務経験ルートに該当するでしょう。
必要な実務経験は、3年以上かつ従事日数が540日以上となっています。
上記の実務経験に加え『実務者研修』『介護職員基礎研修+喀痰吸引等研修』のいずれかを修了すると、介護福祉士国家試験を受験できます。
注)介護職員基礎研修は2012年に廃止されています。
参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター『実務経験+実務者研修』
福祉系高校ルート
福祉系高等学校を卒業後、介護福祉士国家試験を受験するルートです。
平成21年度以降の入学者は実技試験が免除されます。
特例高校等を卒業した方が介護福祉士国家試験を受験するためには、9ヶ月の実務経験が必要です。
その際、介護技術演習または介護過程・介護過程Ⅲを修了すれば実技試験は免除されます。
参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター『受験資格(資格取得ルート図)』
経済連携協定(EPA)ルート
公益社団法人国際厚生事業団が紹介する施設で働きながら日本の介護福祉士を目指す、インドネシア・フィリピン・ベトナムの方を対象としたルートです。
実務者研修や介護技術演習、または介護過程・介護過程Ⅲを修了すれば、介護福祉士国家試験の実技試験が免除されます。
参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター『経済連携協定(EPA)』
介護福祉士になるまでに費用はいくらかかる?
介護福祉士になるまでには各ルート別の費用に加え、国家試験の受験費用と資格登録の費用がかかります。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
【資格取得のルート別】介護福祉士までの費用
では、まずは各ルート別の費用から解説していきます。
経済連携協定(EPA)ルートは特定の外国人を対象にした受験ルートのため、今回は割愛します。
養成施設ルート
養成施設の学費は学校により異なりますが、2年で100〜200万円程度の費用がかかります。
4年制の大学では500万円ほどかかることもあるようです。
また、地域によっても価格差があります。
日本介護福祉士養成施設協会のホームページから、お住いの地域の養成機関が確認できます。
実務経験ルート
実務経験ルートの場合、実務者研修の費用がかかります。
未来ケアカレッジでの実務者研修の費用は、次のとおりです。
- ・無資格:約12万円
- ・初任者研修修了者:約8万円
- ・介護職員基礎研修修了者:約3.5万円
ただし、上記資格の取得費用は地域や教室によって異なります。
また、職業訓練や教育訓練給付制度などを利用すれば、実務者研修の費用の一部が免除になる可能性もあります。
福祉系高校ルート
福祉系高校ルートでは、一般的な高校の学費がかかります。
生命保険文化センターの調べによると公立の教育費は年間約46万円、私立約97万円との結果が出ています。
参考:公益財団法人 生命保険文化センター『高校生にかかる教育費はどれくらい?』
そのほかにかかる費用
介護福祉士として働くためには、学習以外にも次の費用が必要です。
- ・介護福祉士国家試験の受験手数料
- ・介護福祉士の資格登録手数料
ひとつずつ解説していきます。
介護福祉士国家試験の受験手数料
第35回介護福祉士国家試験の受験手数料は18,380円です。
以前は15,300円でしたが、2021年度の介護福祉士国家試験より受験料が値上げされました。
今後も受験料が変動する可能性はあるので、受験の際は必ず社会福祉振興・試験センターのホームページをチェックしましょう。
受験手数料は、『銀行振込』または『コンビニエンスストア決済』で支払いできます。
また、受験2回目以降でインターネット申込をした場合のみ、クレジットカードでの決済も可能です。
費用が高いと感じるかもしれませんが、介護福祉士は介護業界で活躍するなら必須ともいえる資格なので、自己投資と考えましょう。
参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター『試験概要』
介護福祉士の資格登録手数料
介護福祉士国家試験に合格するだけでは、介護福祉士として働けません。
介護福祉士として働くためには、社会福祉振興・試験センターへの資格登録が必要です。
資格登録に必要な手数料は2つあります。
- ・登録免許税:9,000円
- ・登録手数料:3,320円
合計12,320円が必要です。
手数料の支払い方法が、それぞれ違うので注意しましょう。
登録免許税の9,000円は、郵便局等で収入印紙を購入し、登録申請書に貼付して納付します。
登録手数料の3,320円は、指定口座への振り込みです。
振り込みの証明として『振替払込受付証明書』の原本を貼付用紙に貼り付けて、社会福祉振興・試験センターへ送付します。
介護福祉士は費用をかける価値がある資格!まずは実務者研修から取得しましょう!
では、今回のまとめです。
介護福祉士の資格を取得するまでにかかる費用は、受験資格のルートごとで異なります。
養成施設ルートでは2年で100〜200万円程度、福祉系高校ルートでは年間にして公立で50万円程度、私立で100万円程度の費用がかかります。
社会人になってから介護の仕事を始めた人のほとんどは、実務経験ルートで介護福祉士を目指すことになりますが、この場合は実務者研修の費用が必要です。
未来ケアカレッジでは、無資格での実務者研修を約12万円で修了できます。
実務者研修の料金詳細は介護福祉士実務者研修のページにまとめてありますので、ぜひご覧ください。
また、未来ケアカレッジでは介護福祉士筆記試験対策講座も開講しております。
学習方法は、通学コース・WEBコースの2種類があり、ライフスタイルに合わせた学習が可能です。
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