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働きながら実務者研修を受けると「自宅学習が間に合わない」という不安がついて回ります。
仕事以外の限られた時間で、自宅学習をこなさないといけないのは辛いですよね?
結論からお伝えしますと、自宅学習はポイントをおさえて計画的かつ効率的に進めれば、時間が少なくても十分間に合います。
自宅学習を効率的に進める5つのポイントをはじめ、実務者研修の受講期間やケース別の改善方法などもご紹介しますので、自宅学習が間に合わなくてお悩みの方は、ぜひ最後までお付き合いください。
実務者研修の受講期間について
「実務者研修の自宅学習が間に合わない!」と焦る前に、まず本当に間に合わないのか実務者研修の受講期間を確認してみましょう。
実務者研修は保有資格によって受講期間が変わりますが、無資格でも初任者研修を持っていても、スクーリングの時間数は同じです。
つまり、自宅学習の時間に大きな差が生じることになるので、保有資格による受講期間の違いを把握しておくことは非常に重要です。
無資格の場合と初任者研修がある場合に分けて、自宅学習が何時間必要なのかを解説していきます。
(参照:厚生労働省「実務者研修認定ガイドライン」)
初任者研修がない場合の受講期間
無資格で実務者研修を受ける場合は、450時間の研修が必要で、受講期間は約6ヶ月です。
450時間の研修時間のうち、「介護過程Ⅲ」の45時間がスクーリング、残り405時間が自宅学習となります。
実務者研修は19科目と医療的ケア1科目を合わせた20科目で構成されており、無資格での受講では、すべての科目を修了しなければなりません。
半年もあるからと油断していると、提出期限に間に合わないと焦ることになってしまいます。
約半年で405時間の自宅学習を終わらせられるよう、計画的に取り組みましょう。
初任者研修がある場合の受講期間
すでに初任者研修を持っているのであれば、320時間で実務者研修を修了できます。
スクーリングの時間は無資格と同じ45時間ですので、320時間のうち275時間が自宅学習です。
初任者研修を保有している場合、実務者研修の受講期間は最短で2ヶ月程度です。
早期の実務者研修修了を目指すなら、2ヶ月で275時間の自宅学習を終わらせられるよう計画を立てましょう。
【ケース別】実務者研修の自宅学習が間に合わない原因と改善方法
実務者研修のスケジュール感がつかめたら、次は自宅学習が間に合わない原因を把握しましょう。
原因が理解できれば、改善方法を見つけるのも簡単になるからです。
実務者研修の自宅学習が間に合わないケースは、主に2つ考えられます。
- 介護福祉士国家試験までに間に合わないケース
- スクーリングまでに間に合わないケース
それぞれのケース別に、詳しく解説していきます。
介護福祉士国家試験までに間に合わないケース
介護福祉士の筆記試験に間に合わないというケースは、12月末までに終わらせなければいけないという思い込みが、原因になっている可能性があります。
こういった思い込みが発生するのは、以前は12月末までに実務者研修を修了していないと介護福祉士の受験ができなかったため「12月末」というイメージが強く残っているからです。
しかし第33回(2020年度)介護福祉士国家試験より受験資格が緩和され、現在は「実施年度末の3月31日までに実務者研修修了見込み」でも受験が可能になっています。
焦らず3月31日までに間に合うように、計画を立てて自宅学習に取り組みましょう。
(参照:厚生労働省「第33回介護福祉士国家試験の施行について」)
スクーリングまでに間に合わないケース
働きながら実務者研修を受けていると、疲れて自宅学習ができなかったり、予定外のシフト変更や残業があったり、自宅学習の時間が確保できないケースもあります。
どうしてもスクーリングまでに自宅学習が間に合わない場合は、スクールに相談してスクーリングの日程を変更してもらいましょう。
ほとんどのスクールは、働きながら実務者研修を受けることを想定しているので、スクーリングの日程変更にも快く応じてくれます。
もしスクーリングの日程を変更することになっても、追加料金などのペナルティは発生しません。
しかしスクーリングの日程を遅らせた分、実務者研修の修了も先延ばしになってしまいますので、介護福祉士の受験に間に合わないことがないよう注意しましょう。
課題が終わらない・・・効率的に学習を進める5つのポイント
ケースごとの対処方法をご紹介しましたが、どうしても自宅学習が間に合わないときは、スケジュールを詰めて自宅学習に取り組むこともあるでしょう。
しかし、すべての人は1日24時間という限られた時間の中で生きています。
働きながら実務者研修を受ける人にとって、少ない時間で効率よく自宅学習を終わらせることは非常に重要なポイントです。
自宅学習を効率的に進めるポイントは5つあります。
- 1日あたりの自宅学習時間を計算する
- ライフスタイルに合わせた時間の確保
- 問題文の分野を把握する
- 問題文に出てくる重要な用語をテキストで探す
- 職場の先輩職員に聞く
ひとつずつ詳しくご紹介します。
1日あたりの自宅学習の時間を決める
まずは1日あたり何時間を自宅学習に充てなければならないのかを、しっかり把握することが大切です。
無資格で実務者研修を受ける場合は、6ヶ月で405時間の自宅学習を進めることになります。
1ヶ月を30日として計算すると、1日あたり2.25時間の自宅学習が必要です。
初任者研修を持っている場合だと、自宅学習は275時間です。
最短の2ヶ月取得を目指すなら、1日あたり4.58時間の自宅学習をしなければ間に合いません。
1日あたり何時間自宅学習をすればいいのかを計算して、計画的に自宅学習を進めましょう。
ライフスタイルに合わせた時間の確保
1日あたりの自宅学習時間を算出したら、時間の振り分け方も重要になってきます。
働きながら実務者研修を受けているなら、毎日コツコツ自宅学習を進めるのか、休日にまとめて進めるのか、あらかじめ決めておきましょう。
例えば、小さなお子さんがいる人なら、毎日帰宅後に自宅学習の時間をまとめて取ることは難しいので、休日にまとめて進めることになります。
幸い、介護の仕事は平日休みも多いです。
子どもがいて毎日の自宅学習が進まないときは、休日に6〜8時間は自宅学習に充てるなど、時間配分を工夫してみてください。
また夜勤の待機時間を活用するなど、空いている時間はすべて自宅学習に充てるつもりで、なるべく早めに自宅学習を片付けるのが良いでしょう。
問題文の科目を把握する
実務者研修の自宅学習の問題文に答える際は、まず何に関する問題なのかを把握してください。
「社会の理解」「介護の基本」「介護過程」「医療的ケア」など、どの科目に関する問題かを読み解けば、テキストから答えを探しやすくなります。
実務者研修の自宅学習は一見すると量が多いため、やる気を削がれてしまいますが、どの問題もテキストに答えがのっています。
問題文の全体像をとらえて、科目を読み解きましょう。
問題文に出てくる重要な用語をテキストで探す
どの科目から出された問題かを把握できたら、次にテキストから調べるためのキーワードを見つけます。
「QOL」「ADL」「BPSD」などの専門用語や、認知症の種類、介護保険の制度など、問題には重要なキーワードが必ず含まれています。
これらの用語をテキストの索引で調べていけば、答えにたどり着きます。
また一般的に実務者研修の問題は、選択式であることが多いです。
選択肢にもヒントとなるキーワードが含まれているので、見逃さないようにしましょう。
職場の先輩職員に聞く
どうしても自分で調べてもわからないときは、職場に持っていって、先輩職員や上司に聞くのが一番手っ取り早い方法です。
職場に持っていく際には、テキストも一緒に持っていくようにしてください。
介護の問題は毎年大きく変化していきますから、介護福祉士といえども、すぐに問題を解けないこともあります。
しかし長年の経験から、「何について問われているのか」はすぐにわかりますので、テキストから答えを探してくれるはずです。
先輩や上司に聞くときは答えだけではなく、根拠も教えてもらい、知識としてしっかり身に付けるようにしましょう。
実務者研修の自宅学習が間に合わないときはスクールに相談
実務者研修の自宅学習が間に合わないときの対処法をご紹介しました。
実務者研修の自宅学習が間に合わないときは、まず焦らずスケジュールを確認することから始めましょう。
次に5つのポイントを意識して、できる限り効率的に自宅学習を進めるようにしてみてください。
- 1日あたりの自宅学習時間を計算する
- ライフスタイルに合わせた時間の確保
- 問題文の分野を把握する
- 問題文に出てくる重要な用語をテキストで探す
- 職場の先輩職員に聞く
スクーリングに間に合わないという場合は、スクールに相談し、スクーリングの日程調整をすることも可能です。
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もしスクーリングまでに自宅学習が間に合わなくても、未来ケアカレッジはスクーリングの振替にも無料で対応可能です。
実務者研修の受講内容では、カリキュラムについて詳しく記載しています。
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