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「介護福祉士はどこで働くの?」「介護福祉士の仕事内容は?」とお悩みの方も多いでしょう。
介護福祉士は、介護施設や訪問介護など、介護の第一線で活躍します。
身体介護や生活援助をはじめとした、サービス利用者と直接関わる業務が、介護福祉士の主な仕事です。
ほかにも介護の専門職として、利用者の家族へ介護のアドバイスをしたり、介護施設でリーダー職になったり、さまざまな仕事をこなさなければなりません。
今回は『介護福祉士の働く場所』『介護福祉士の仕事内容』について解説していきます。
この記事を読めば、介護福祉士の仕事が理解でき、介護福祉士の資格を取るべきか判断できるようになります。
介護福祉士とは
介護福祉士とは、介護の第一線でプロフェッショナルとして活躍するために必要な知識と技術を習得していることを証明する資格です。
介護の資格の中では唯一の国家資格で、介護現場で頑張っていきたい方の多くが介護福祉士の資格取得を目指しています。
介護福祉士は、食事や入浴、おむつ交換といった介護業務を的確にこなす能力だけでなく、介護サービス利用者に対し最適なケアを考えるスキルも持っています。
利用者の思いに気づき、利用者ができることを見つけながら、その人らしい生活を送れるように支援するのが介護福祉士の主な役割です。
参考:公益社団法人 日本介護福祉士会『介護福祉士とは』
介護福祉士はどこで働く?
介護福祉士が活躍できる場所は、主に次の4つがあります。
- ・介護施設で働く
- ・訪問介護事業所で働く
- ・障がい者施設で働く
- ・講師として働く
ひとつずつ解説していきましょう。
介護施設で働く
介護福祉士が主に活躍するのは、介護施設での勤務です。
介護施設には、さまざまな形態がありますが、ここでは次の3施設について触れていきます。
- ・特別養護老人ホーム
- ・介護老人保健施設
- ・介護付き有料老人ホーム
これらの施設は、介護を必要とする方が多く入所されるため、介護福祉士のスキルが求められます。
特別養護老人ホーム
終の棲家として長期入所される方が多い特別養護老人ホームでは、介護福祉士のスキルが活かせます。
特別養護老人ホームの入所条件は、原則65歳以上の要介護3以上となっています。
比較的多くの介護を必要としながら、老人ホームでの生活を楽しく過ごしてもらうのは簡単なことではありません。
そのような現場で入所者の思いに応えるためには、専門的な知識と技術、豊富な経験は必要不可欠です。
介護老人保健施設
介護老人保健施設は、自宅復帰するためのリハビリを主な目的とした施設です。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といったリハビリ専門職や、医師・看護師などの医療職と連携して、入所者の生活を支えます。
また、リハビリだけの生活では意欲が低下してしまうので、レクリエーションやコミュニケーションで精神面を支えるのも、介護福祉士の大切な役割です。
介護付き有料老人ホーム
民間が運営する有料老人ホームには、住宅型・健康型・介護付きの3種類があります。
中でも介護付きは、比較的介護を多く必要としている方向けの有料老人ホームです。
有料老人ホームは施設ごとに提供するサービスが異なり、医療特化や高級志向など、さまざまな特色があります。
介護福祉士は豊富な知識と経験を有しているので、施設独自のサービスにも柔軟に対応できるでしょう。
訪問介護事業所で働く
介護福祉士は施設介護・訪問介護どちらにも対応できる知識を習得しているので、訪問介護事業所で働くこともできます。
環境が整備された施設とは異なり、サービス利用者の自宅での介護には、環境的な不都合も少なくありません。
臨機応変に立ち回るためには知識や経験が必要ですので、介護福祉士のスキルが生かせます。
また、介護福祉士はサービス提供責任者として働くことも可能で、ヘルパーのサポート役として活躍する道もあります。
障がい者施設で働く
介護福祉士は、身体障害者療護施設などでスキルを生かすことも可能です。
高度なコミュニケーションスキルを習得している介護福祉士なら、障害を抱えた方の気持ちに共感できるでしょう。
その上で、本当に必要とするサポートを考え、提供することが求められます。
身体介護や生活援助、レクリエーションを通して、障がい者の生活を支えるのは介護福祉士の得意分野ともいえるでしょう。
講師として働く
介護福祉士として5年以上の経験を積めば、養成施設・福祉系高校・初任者研修や実務者研修の講師として働くことも可能です。
ただし、講師になるためには、介護の実務経験だけでなく教えるスキルも必要になってきます。
例えば、実務者研修の介護過程Ⅲでスクーリングを担当するためには、実務者研修教員講習会または実習指導者講習会を修了しなければなりません。
簡単な道ではありませんが、介護現場で学んだことを次世代に伝えていきたいという方は、講師を目指すのも選択肢の一つです。
介護福祉士の仕事内容
介護福祉士の主な仕事内容には、次の4つが挙げられます。
- ・身体介護
- ・生活援助
- ・相談業務
- ・マネジメント業務
ひとつずつ解説していきます。
身体介護
介護現場のプロフェッショナルとして活躍する介護福祉士は、身体介護に携わる機会が多い仕事です。
身体介護では、主に次のような介助をします。
- ・食事介助
- ・排せつ介助
- ・入浴介助
- ・移乗介助
- ・服薬介助
入居者の体に直接触れる介助は、正しく行わないと怪我や体調不良を引き起こすリスクがあり、知識と技術が必要です。
安心・安全に身体介護ができる介護福祉士は、正しい介助のお手本としても、介護現場で活躍します。
生活援助
介護福祉士には、サービス利用者の生活をサポートする役割もあります。
例えば訪問介護では、掃除・洗濯・調理といった家事の援助や、買い物や病院への付き添いなど、身体介護以外の業務もこなさなければなりません。
一見、介護とは無関係とも思える家事全般も、正しい知識がないとサービス利用者の健康に影響することがあります。
豊富な知識を生かして、あらゆる状況に対応できる介護福祉士は、施設介護・訪問介護どちらでも活躍できます。
相談業務
サービス利用者の家族に対して、介護用品の選び方や使い方、介助の方法などの相談に応じるのも介護福祉士の業務です。
社会福祉士及び介護福祉士法では、介護サービス利用者に対して介護するだけでなく、介護者に対する介護の指導も業務の一つとして規定されています。
施設介護では相談を受けるケースは少ないですが、訪問介護では家族から相談を受けることもあるでしょう。
正しい答えを伝えるためには、専門的な知識が必要です。
参考:e-GOV 法令検索『社会福祉士及び介護福祉士法』
マネジメント業務
介護福祉士として経験を積むと、介護施設でリーダー職を務めることがあります。
介護現場のリーダーとして、スタッフのシフト管理や教育・指導など、現場をマネジメントする役割を担うケースも少なくありません。
また、医療職や事務職などと協力して入居者の生活を支えるため、多職種連携のスキルも必要です。
介護現場の専門職として、どこでも通用する介護福祉士を取得しましょう!
では、今回のまとめです。
介護福祉士は介護現場のスペシャリストとして、介護施設や訪問介護事業所などで生かせる資格です。
介護福祉士の仕事内容は、身体介護・生活援助・相談業務・マネジメントなどがあり、さまざまなスキルが求められる、やりがいを感じる仕事です。
介護の第一線で活躍していきたいなら、ぜひ介護福祉士の取得を目指しましょう。
しかし、介護福祉士になるためには、介護福祉士国家試験に合格する必要があり、独学での合格が不安な方も多いでしょう。
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