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介護職としてスキルアップやキャリアアップを目指すうえで、「実務者研修」は欠かせないステップのひとつです。
とはいえ、働きながら受講するとなると、「本当に両立できるのか」「費用はどのくらいかかるのか」など、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、制度の内容やスケジュール、費用、スクール選びのポイントまでをわかりやすくご紹介します。
安心して一歩を踏み出せるように、実務者研修についての疑問や不安をひとつずつ整理していきましょう。
働きながら実務者研修を目指すあなたへ
介護職としてのキャリアをさらに広げたいと、働きながら実務者研修の取得を目指す方が増えています。
とはいえ、「本当に続けられるのか」「仕事と両立できるのか」といった不安は、誰もが一度は感じるものです。
実務者研修がなぜ現場で働く人たちから支持されているのか、受講前に感じやすい不安とその背景をご紹介します。
実務者研修とは?仕事との両立が必要な理由
実務者研修は、介護職としてステップアップを目指す方にとって、大切な資格のひとつです。
平成25年度からは、これまでの「介護職員基礎研修」や「ホームヘルパー1級」が実務者研修に一本化され、介護の専門性をより高める内容へと整備されました。
また、平成28年度(平成29年1月実施分)からの介護福祉士国家試験では、受験資格として「実務経験3年」に加えて、この実務者研修の修了が必須となっています。
つまり、介護福祉士を目指すためには、現場での経験とあわせて、この研修の修了が欠かせません。
すでに介護の現場で働いている方が多いため、受講スタイルは「働きながら」が基本となることがほとんどです。
研修内容も実際の業務に直結しているので、忙しい中でも「今、学んでおきたい」と考えて受講を決める方が年々増えています。
働きながら受けるのって大変?みんなが感じる不安とは
「時間が足りるか心配」「続けられるか不安」「費用はどれくらい?」実務者研修を働きながら受けようと考える方の多くが、そんな不安を感じています。
特に、フルタイムで働いていたり、子育てと両立していたりすると、通学日数や学習のペースが気がかりになりやすいものです。
さらに、制度や支援の内容がわかりにくくて、最初の一歩が踏み出せないという声も少なくありません。
実務者研修と仕事、どう両立する?現役受講生の工夫
実務者研修は、時間の使い方を工夫したり、支援制度をうまく活用したりすることで、仕事と無理なく両立できている方もたくさんいます。
通信と通学のバランスの取り方や振替制度の使い方、勤務との調整方法、モチベーションの保ち方など、現場で実際に取り組まれている工夫をご紹介します。
1.働きながらでも続けやすい、柔軟な学習スタイル
実務者研修を仕事と両立しながら受講している方の多くが、「平日は通信で自宅学習」「週末に通学で実技を集中して学ぶ」といったスタイルを選んでいます。
通学日が限られているため体力的な負担が少なく、自分のペースで取り組めるのも魅力です。
未来ケアでは、急な欠席にも対応できる無料の振替制度や、受講期間が延長できる制度など、生活スタイルに合わせて無理なく学び続けるサポートが整っています。
まずは資料をご覧いただき、学習制度やサポート体制を確認してみてください。
2.シフトとの両立・モチベーション維持も工夫次第
働きながら受講する場合、職場のシフトとの調整が大きなポイントになります。
未来ケアでは夜間コースこそありませんが、土日に開講しているクラスや、複数の日時から選べるクラスが用意されており、自分の予定に合わせたスケジュールを立てやすいのが特長です。
また、「資格を取ってキャリアを広げたい」「費用補助制度を活用したい」といった明確な目標があると、学びを続ける気持ちの支えにもなります。
実際に行った受講者アンケートでは、97.2%の方が「満足」と回答しています。同じ目標を持つ仲間と励まし合えたり、講師の親身なサポートを受けられたりすることが、学びを続ける大きな力になっているようです。
費用・給付制度・お得に学ぶための情報
実務者研修を検討するとき、多くの方が気にされるのが「どのくらい費用がかかるのか」「給付金は使えるのか」といった金銭面のことです。
そこで、受講料のおおよその目安や利用できる支援制度、スクールによって設定されている割引制度について、分かりやすく整理しました。
できるだけ経済的な負担を抑えながら、自分に合った学び方を見つける参考にしていただければと思います。
受講料はいくらかかる?資格別の費用と相場の目安
実務者研修の受講料は、無資格の方の場合でおおよそ10〜20万円ほどが一般的な相場です。
ただし、すでに初任者研修などの資格を持っている場合は、一部の科目が免除されて受講料が抑えられるケースもあります。
通信講座が中心のコースは比較的リーズナブルなことが多く、スクールごとに金額には差があります。自分が持っている資格やライフスタイルに合ったコースを選ぶことで、無理なく学びを続けやすくなります。
未来ケアでは、介護職員基礎研修の資格をお持ちの方であれば、「最安値29,500円(32,450円税込)」から受講することができます。
給付金制度を使えば最大70%戻る!申請の流れと注意点
実務者研修の多くは、厚生労働省が実施している「専門実践教育訓練給付金」の対象になっています。
この制度を利用すれば、条件を満たした場合に受講料の最大70%(※上限あり)が支給されます。
申請にはハローワークでの事前手続きが必要となるほか、スクールがこの制度に対応しているかどうかも確認しておく必要があります。
受講を検討する段階から、制度の内容や手続きの流れについてしっかり調べておくと安心です。
参考:「教育訓練給付制度」(厚生労働省)
実務者研修は本当に得?自己投資としての価値とお得な制度
実務者研修資格を取得すると、介護スキルが高いと評価されるようになり、給与や待遇の面でプラスに働くことがあります。
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」では、実務者研修を修了している方の平均給与は、無資格の方に比べて月額で約36,000円高いという結果が出ています。
所有資格 | 平均給与額(令和3年9月) |
実務者研修 | 307,330円 |
資格なし | 271,260円 |
介護福祉士の受験資格が得られるだけでなく、自身のスキルや知識の向上により、施設や通所、訪問など選択肢が増え、職場での信頼や評価にもつながっていきます。
スキルアップと収入アップの両面でメリットを感じられるため、将来を見据えて受講を決める方が年々増えています。
また、スクールによっては早期申込割引や分割払い制度など、費用負担を軽減する仕組みも用意されています。
制度を上手に活用し、自分に合ったスタイルで一歩ずつ進めましょう。
自分に合ったスクール選びのコツ
通いやすさや受講スタイルだけでなく「職場の協力を得られるか」という点も、学びやすさに大きく影響します。
安心して学びを続けるためには、職場の理解や連携が欠かせません。
後悔のないスクール選びができるように、事前に確認しておきたいポイントや、職場との上手なコミュニケーションの取り方をご紹介していきます。
通いやすさとクラス数の多さも選ぶポイントに!
スクールを選ぶときには、「自宅や職場から通いやすいか」「希望に合った開講日程があるか」といった点が、続けやすさに大きく関わってきます。
通学に時間がかかると負担になりやすく、続けるのが難しく感じられることもあるため、無理のない通学環境かどうかはしっかり確認しておきたいところです。
未来ケアでは全国に34教室を展開し、エリアや日程の選択肢も幅広くご用意しています。
クラス数が多いので、勤務シフトに合わせて受講スケジュールを柔軟に調整しやすく、仕事との両立にも配慮された仕組みになっています。
自宅や職場の近くにある教室を探す際は、「教室のご案内」ページをご活用ください。
職場との調整が不安な人へ。どう伝えれば、理解してもらいやすくなる?
「この日に通学が必要です」「学習のためにこの時間を確保したいです」といった希望は、できるだけ具体的に伝えましょう。はっきり伝えることで、職場側もスケジュールの調整がしやすくなります。
また、資格取得を職場に相談する際は、「スキルアップを目指している」「介護の質を高めたい」といった前向きな気持ちを率直に伝えることが大切です。
こうした向上心は、施設全体の介護技術の向上にもつながるため、理解や協力を得られやすくなります。
とくに、介護福祉士の配置は、施設が加算を取得するための要件にもなっているため、現場からの支援を受けやすい傾向があります。
介護福祉士の資格取得を目指している方は、意志を素直に伝えるようにしましょう。
申し込み前に確認すべき重要ポイント
実務者研修は、仕事と両立しながら通う方が多いため、申し込みのタイミングやサポート体制について事前に確認しておきたい点がいくつかあります。
特に人気のスクールは定員が早めに埋まってしまうこともあるため、余裕をもって準備をしましょう。
安心してスタートできるように、申し込み前に知っておきたい情報をまとめました。
気づいたら満席…を防ごう!申し込みのベストなタイミングとは?
実務者研修は定員制のスクールが多く、人気の時期や地域では募集開始後すぐに満席になってしまう場合もあります。
未来ケアでは、講座開始日の2週間前が申し込み締切の目安ですが、定員に達した場合は早ければ3日前に受付が終了することもあります。
希望の日程で受講したい方は、できれば2〜3か月前から情報収集を始めるのがおすすめです。気になるスクールがあれば、早めに仮申し込みや相談をしておくとスムーズに準備を進めやすくなります。
ひとりで悩まずOK!迷ったときは相談窓口を活用しよう
「自分に合ったスクールがわからない」「給付制度は使えるのか不安」——そんなときは、各スクールの相談窓口を活用するのがおすすめです。カリキュラムの内容や受講料、給付制度などに関する疑問も、専門のスタッフが丁寧に説明してくれるので安心です。
実際に話を聞いてみると、自分に合った受講スタイルやスケジュールのイメージが具体的に湧きやすくなります。
不安なまま申し込むのではなく、納得したうえでスタートすることが何より大切です。
未来ケアでは、コース選びや制度の活用について直接質問できる【無料説明会】を実施しています。まずは説明会に参加して、自分に合った学び方を見つけてみてください。
まとめ
実務者研修は、介護の仕事を続けながらスキルアップを目指す方にとって、無理なく学べる資格です。
通信と通学のバランスや振替制度、給付金の活用など、工夫次第で負担を抑えながら着実に学びを進められます。
<未来ケアの実務者研修コースについて>
実務者研修に必要な「介護過程Ⅲ」「医療的ケア」のコースはそれぞれ別々の教室・日程で選択することができます。それにより期間を合わせて短期間での修了を目指すことも、ゆったりとしたペースで修了を目指すこともできます(無資格で受講の方は開講日から修了日まで6か月以上必要です)。
不安や迷いがある方も、まずは相談してみるところから始めてみてください。あなたのペースで、一歩ずつ未来につながる学びを始めてみませんか?
制度やサポート内容について詳しく知りたい方は、資料請求から始めてみるのがおすすめです。